山行報告 【記 古賀】
2003・9/23 秩父 笛吹川 行者谷・川胡桃沢 メンバー大高、小井土、古賀
 5:00淵野辺駅集合。7:30西沢渓谷駐車場。久々の山行。9:30入水?

 1時間30分程度歩いて、ついた沢は水が枯れている。これが行者谷?『何かおかしい気がする・・』と皆思うが、とりあえず準備をして登り始める。少し登ってから口火を切ったのは小井土さん。「やっぱり違いますよ。ここ・・・」

 台風が通り過ぎたばかりなのに水がないなんておかしい。
案の定、そこより先に美しく水が流れる沢があった。いきおいよく再出発。

 F1は問題なし。F2は左にクラックがあり、小井土さんは難なく登る。クラックにはいい思い出がない自分は、滝右を水に打たれながら登る。晴れていたが水はもう冷たく、濡れるとさらに気合がはいる。気持ちよく登り終えると小井土さんに「上達したね。」と言われ、嬉しくなる。

 F3は微妙。遡行図には「難なく通過」と書いてあるが、手ごわい。ちょっと濡れながら滝右側を登る。

 F4を過ぎてF5までくると水がなくなっていた。20mの高さがあり、ちょっとあぶないので確保をしてもらい登る。難しくはないが、途中で沢靴が岩の間に挟まり抜けなくなる。精一杯引っ張るがびくともしない。
 大高さん、すぐ下にいるのに助けるどころか、大笑い。山の世界は厳しいのだ。半分靴が脱げながらも、片手と足の力で引っ張り、なんとか抜ける。確保していて正解。

 その後難しい滝はなく、順調に登ると美しいナメに出た。すでに体はバテバテ。沢の終わり付近で11:30ごろ休憩をとる。

 沢から左方面にトラバースして登山道に向かう。その途中の光景はすばらしかった。木が重なりあって倒れ、腐り、その上に厚く深く苔がついている。土になる過程にある倒木の地面はやわらかく、落とし穴のように時々踏み抜ける。

 登山道に無事でると大高さんが「まだ早いからもう一本いくか?」とおっしゃる。「自分はバテバテなので迷惑かかるから待ってます。」と弱気な発言をしたら、小井土さんに「意志の問題だよ。」と言われた。行くことに決定。

 次の川胡桃沢出合いへ。F1へ取り付く。最初から核心。滝右側を登るがすべるしホールドがなく、くやしいがお助けシュリンゲで上げてもらう。

 その後は小粒の滝が続くため小井土さんが速いペースでほいほい登る。F5より先は水がなく、淋しい感じになってきた。道を間違えたか、あっという間に沢が終わってしまい、右方向にトラバースして登山道に出る。

 行者谷からの下山で10回以上転んだ自分は「今度は何回転ぶかなぁ〜」と大高さんにからかわれる。山の世界は厳しいのだ。途中から膝と古傷が痛み出して大分迷惑をかけながらゆっくり下山。

  4:00過ぎに駐車場に到着。気持ちよい秋の沢を満喫した一日。